Microsoftが2025年4月8日にリリースしたセキュリティ更新プログラムKB5002700で、Office2016が正常に起動しなくなる不具合が発生しました。うちはWSUSでパッチリリースを遅らせているので、今さらですが発現しました。
本記事では、KB5002700 によって発生した不具合の詳細とその回避策を具体的に解説します。
KB5002700によるOfficeアプリケーションの不具合
KB5002700をインストールした後、以下のOfficeアプリケーションで、応答停止やクラッシュなどの問題が発生します。
- Microsoft Word: 「挿入」タブをクリックするとクラッシュする、ドキュメントを開くまたは作成する際にクラッシュする
- Microsoft Excel: 「挿入」タブをクリックするとクラッシュする
- Microsoft Outlook: 特にカレンダービューを開くか、下書きフォルダから特定のメールを開こうとするとクラッシュする
Microsoftが公式修正プログラムKB5002623をリリース
Microsoft は、KB5002700によって引き起こされたこれらの問題を解決するために、2025年4月10日に緊急の修正プログラムKB5002623をリリースしました 。
- KB5002623 の目的: この更新プログラムは、KB5002700 のインストール後に Word、Excel、Outlook が応答を停止する問題を修正することを目的としています 。
- 入手方法: KB5002623 は、Microsoft ダウンロードセンターから手動でダウンロードしてインストールできます 。当初は直接ダウンロードリンクのみでしたが、後に WSUS (Windows Server Update Services) でも利用可能になりました。
- インストール手順:
- Microsoft ダウンロードセンターから KB5002623 をダウンロードします 。
- お使いの環境(32 ビットまたは 64 ビット)に対応したバージョンを選択します 。
- ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールします 。
- インストール後、デバイスの再起動が必要になる場合があります 。
【旧対処法】KB5002700のアンインストール
KB5002700 のアンインストールによって一時的に正常な状態に戻すことができます。

りょっち
うちもだけど未だにOffice2016使ってるところ多いんだね